有酸素運動とは
有酸素運動とは、息切れをするような激しい運動ではなく、少し呼吸が弾むくらいの運動です。体内の糖質や脂肪を燃焼させるためには、酸素が必要です。
有酸素運動は、酸素を常に体内に取り入れ、常に筋肉へ十分な酸素が行き渡っている状態で行う運動です。
有酸素運動をすることで、筋肉がつきます。私達の筋肉は、活動を維持するためにカロリーをたくさん消費しています。
筋肉が増えることで体内の消費カロリー(基礎代謝)が増してダイエットの効果も期待できますし、体内に十分な酸素を取り入れるため、リラックスの効果や運動によるストレス発散にも効果的です。
運動と基礎代謝向上によって体脂肪が燃焼されます。また、血液中の余分な中性脂肪が燃焼されるので、血液サラサラ効果が期待でき、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防にも役立つと考えられます。
メタボリックシンドロームとは
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満を基本に、高血圧、高脂血症(血液中のコレステロールや中性脂肪が異常に増えた状態)、糖尿病が併発している状態のことです。
メタボリックシンドロームを放っておくと、動脈硬化が急速に進行し、命にかかわる心臓病や脳卒中などの病気を引き起こす危険度が高くなるので、メタボを予防するためにも内蔵脂肪はできるだけ貯めないように生活習慣を改善してしてくことが大切となってきます。
ところで、メタボの原因となる内臓脂肪が身体の中に溜まってしまうと、なぜ高血圧や講師血症になってしまうのでしょう。
内臓脂肪から放出されるTNF-αという物質は、糖を消費させるインスリンの働きを妨げて糖尿病を招きやすくすると考えられています。
一方、内臓脂肪が蓄積すると、脂肪の燃焼を促したりインスリンの働きを助けたりする、アディボネクテンという血書玉のホルモンが血液中から減少します。アディポネクテンには、傷んだ血管壁を修復する働きもあるので、このホルモンが減ると動脈硬化の進行が著しく早まってしまうのです。
脂肪を蓄積させない
脂肪には、白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞があります。
白色脂肪細胞は、私達が普段から脂肪と呼び悪いイメージのある脂分です。お腹などに溜まる脂肪は白色脂肪細胞で、過剰に溜まると体に害を与えます。脂肪を蓄積させないためには、どうしたらよいのでしょうか。
まずは、運動です。特に、脂肪と酸素が結合して燃焼する有酸素運動が効果的です。
次に、バランスの取れた食事を心がけましょう。脂質が多く高カロリーな偏った食事は、体内に脂肪を蓄積する原因となります。暴飲暴食を避けて、適度な食事を摂取することが大切です。
ただし、脂肪には臓器を支えたり、衝撃から身を守る役目がありますので、極端に不足する事は別な面で弊害があるかもしれません。
脂肪の消費と蓄積は、日々の心がけによって変わります。健康な体を維持するために、毎日少しずつ脂肪の燃焼に取り組んで行きましょう。
健康とお酒
お酒は、適量であれば体にいい影響をもたらしてくれます。
アルコールは、血液中の悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やす働きがあるといわれています。
悪玉コレステロールは動脈の壁に付着して動脈硬化の原因となりますが、善玉コレステロールが増えることで、動脈硬化を予防できます。
動脈硬化は、心筋梗塞など大きな病気の原因の一つになります。古来から洋の東西を問わず、お酒が「百薬の長」と呼ばれているのは、事前に病気を予防する働きがあるからかもしれません。
日本が生んだ清酒には、120種類もの栄養が含まれています。また、必須アミノ酸をバランスよく含んでいるため「天の美禄」と呼ばれています。
清酒に多く含まれる必須アミノ酸は「グルタミン酸」「アラニン」「ロイシン」などです。
グルタミン酸は脳機能に、アラニンは免疫機能に、ロイシンは抗ガン・抗健忘症に役立つと言われています。
ただし、飲み過ぎると、血圧が高くなり脳卒中の危険性があるので、適量範囲内での飲酒にとどめておくことが大切です。
ビタミンCをとる
がんの発生を抑制するとまで言われて脚光を浴びているビタミンCは、紫外線から皮膚を守り、皮膚の決行をよくするなどの働きをします。
ところが、喫煙者の血液や尿の中のビタミンCの量は、非喫煙者の半分程度しかないといわれています。
日本人のビタミンCの所要量は、一日50ミリグラム(およそレモン一個に含まれるビタミンCの量)。しかし、たばこを一本吸えば、25ミリグラムが失われてしまいます。
たった二本で一日の所要量は煙に消える計算。これでは健康は保てません。特に熟年世代でたばこを吸う人は、現在の所要量では明らかに不足します。一日3グラム摂取を目安にしましょう。
ビタミンCを多く含む食品は、パセリ、ブロッコリー、ピーマン、イチゴ、カキ、ほうれん草、夏みかんなど。
ヘビースモーカーで、疲労感や倦怠感、関節痛などが続くようなら、ビタミンC欠乏症かもしれません。