喫煙の健康被害
煙草の煙には、本人が吸う「主流煙」と、煙草の先から出る「副流煙」がありますが、煙草の有害物質の量は主流煙よりも副流煙の方が数倍から数十倍も多いことが分かっています。この副流煙を自分の意思とは無関係に吸いこんでしまうことを「受動喫煙」と呼んでいます。
喫煙による死者は年間13万人と推定されていますが、受動喫煙が原因の肺がんや心筋梗塞で年間約6800人が死亡しているとの推計値を厚生労働省の研究班が発表しました。
日本の受動喫煙対策は公共の場所から進んでいますが、長い時間拘束される職場での禁煙をすすめることで、多くの人が救えることになるわけです。
完全禁煙以外に、受動喫煙から非喫煙者の健康を守る対策はないといっていいでしょう。
自分の健康を守るためには、煙草を吸っている人にはなるべく近づかない事も大切ですね。
タンパク質と病気の関係
私たちの体のさまざまなパーツ(骨・筋肉・髪の毛・脳・内臓・ホルモン・神経伝達物質・血液・遺伝子に至るまで)は、水分とタンパク質から出来ています。
このタンパク質の原材料はアミノ酸で、このアミノ酸も脚光を浴びている栄養素の一つです。
アミノ酸を100個以上用いることにより、1種類のタンパク質が作られます。
またそのタンパク質は、毎日1000分の1グラムで成長期の子供やスポーツをする人は、1.2~1.5倍必要とされています。
人にはそれぞれ「体質」といわれるものがあり、それはタンパク質を体内で製造する能力にもいえることです。人により体内で製造する能力が異なり、製造能力が低いということは、量産が出来ないということになります。結果、当然タンパク質が不足がちになり、病気や怪我の誘発につながる。
また慢性的欠乏層に冒されたり、心身不調を引き起こす原因にもなります。
生まれつきタンパク質をじゅうぶんに作れない人、インシュリンを作る能力が低く糖尿病になる人、ウイルスに感染しやすい人などそれぞれ人により異なった症状がありますが、これは全てタンパク質の製造量と関係しているのです。
運動の効果1
日常の平均的な活動レベルが低下するだけで、糖尿病や心疾患、更には若年死のリスクが増大することがわかっています。
でも、日ごろから運動をしている人は少ないのではないでしょうか。
一見健康そうに見えても、運動不足による体の不調を抱えている人は多くいます。
運動不足の上に食べすぎが加わると、肥満や高脂血症、糖尿病などの生活習慣病を引き起こす最大の要因となります。また、運動不足はからだの老化を早める原因でもあります。
ですから、運動は病気の予防やダイエット、老化防止に効果があるといえます。
健康や若さの維持に激しい運動は必要ありません。私たちは日常生活で毎日、立ったり座ったり、歩いたり、物を持ったりしています。
そうした日常動作にちょっとしたアレンジを加えれば、知らずに運動していることになります。楽な運動や軽い運動でも十分に効果があります。
運動の効果2
運動するときの主なエネルギー源は、糖と脂肪です。激しい運動では糖が多く使われ、軽い運動だと脂肪が多く使われます。
脂肪を効率よく燃焼させ、肥満や生活習慣病を予防するにはたまに激しい運動をするより、日常の軽い運動のほうが効果的であるといえます。
運動は、脳の働きにも影響を与えます。ウォーキングや散歩といった軽い運動をすると、脳の働きが活性化され記憶力や判断力、集中力などが向上することがわかっています。
実際に記憶力や判断力のテストをすると、歩く前よりも歩いた後のほうが成績がアップするという変化が見られます。高齢者にとってはボケ防止にも役立ちます。
さらに運動は骨にもいいのです。骨は強い衝撃を加えるとダメージを受けますが、軽い負荷を与えると骨をつくる細胞が刺激され、カルシウムの生成が促進されて丈夫になっていきます。