代謝をよくする
からだを温めることで免疫力が上がり、健康により近づく事が出来るのです。体温が低下した時にからだに与える悪影響は、まず免疫力の低下です。
免疫反応を担っている白血球は、平常状態では体温が36.5~37.0の時に最も活発に働き、体温が1度下がると免疫力が30%以上も下がってしまうといわれています。
免疫力が低下する事で、病気になりやすいからだの状態になってしまうのです。
もうひとつは、血液循環の悪化です。体温が下がると体内の代謝が低下してしまうのです。
私たちのからだは、体内に取り込んだ食物を燃焼させて体を作ったり、からだを動かすエネルギーに変えたりしています。
食物が燃焼する時には様々な老廃物が発生しますが、こうした老廃物は便・尿・汗・呼気などと一緒に体外に排泄されます。
これらの代謝はほとんどが血液を介して行われますが、血液循環が良くないとからだの隅々まで血液が十分にゆき渡らず、代謝がうまくいかなくなってしまうのです。
コーヒーの健康効果
コーヒーは体に良くないと思っている人もなかにはいるかもしれませんが、最近、コーヒーには様々な健康効果があることが分かってきています。
コーヒーというとまず思い浮かべるのはカフェインですね。「カフェインには発がん性がある」とささやかれたことがありましたが、様々な研究の結果、現在では発がん性や変異原性はない」という認識で落ち着いているようです。
カフェインの薬理作用として代表的なのが覚醒作用と利尿作用です。
カフェインが大脳皮質に作用して精神機能、知覚機能を刺激することで、眠気や疲労感を取り除き、思考力や集中力を増してくれます。
また、中枢機能に作用することで、呼吸機能や運動機能を高めてくれます。目を覚ましてシャキッとして仕事や勉強に取り掛かりたい時には、集中力を持たせてくれて効果的です。
血圧
血圧は体調管理のための大切なバロメーターです。しかし、日々の生活の中で血圧を意識する人はまだまだ少ないようです。
健康診断などで血圧が高めと分かっていても、自覚症状がないことや対処法が分からずそのまま過ごしているケースは多いのではないでしょうか。
血圧は季節によって変化します。特に冬場は寒さのために血圧が上昇します。
人間に皮膚は、寒さを感じると体温の発散を防ごうとして身体表面の血管を収縮します。収縮してしまった血管は血液の流れが悪くなり、そのために血圧が上昇してしまうのです。
冬になって血圧が上がると、高血圧の人はそれだけ脳卒中や心筋梗塞などの合併症を引き起こしやすくなります。
そのため、高血圧治療中の人が冬の間だけ薬の量が増えたり、ふだんは高血圧と診断されていなくても冬になると治療が必要なレベルにまで血圧が上がってしまう事があります。
高血圧からの動脈硬化
高血圧で最も問題なのは動脈硬化を引き起こしてしまうことです。動脈硬化はやがて心臓病や脳卒中など合併症を引き起こしてしまいます。
日本人の死亡原因の1/3は心臓病と脳卒中が占め、がんを抜いて1位です。
高血圧の自覚症状としては、頭痛・めまい・肩こり・むくみ・動悸などがあげられます。
しかし、これらの症状は他の原因によるものと区別がつきにくく、一般に高血圧による症状とは言えません。
ですから、高血圧の自覚症状はあまり明確でないといっていいでしょう。
高血圧を放置してしまうと、やがて体に異常が出た時にはすでに生死に関わる病気が進行していたということがよくあります。
こうしたことから、高血圧はサイレントキラー(沈黙の殺人者)とも呼ばれているわけです。
健診などで高血圧気味と診断された場合は、定期的に血圧をチェックする事が大切です。