年代別健康作り②

■40代の健康づくり

40代の健康づくりは、生活習慣病の予防とがんの早期発見に重点を置くことが重要です。

1. 検査・健診の習慣化と数値の把握

40歳からはメタボリックシンドロームをチェックする「特定健診」の対象となり、病気の早期発見と予防のための検査が非常に重要になります。

2. 食生活で気を付けること

基礎代謝が低下する40代は、若い頃と同じ食生活では内臓脂肪が蓄積しやすくなります。
「何を食べるか」だけでなく「どう食べるか」にも意識を向けましょう。

・バランスと定食化:主食・主菜・副菜を揃え、単品(丼もの、麺類など)を避ける。野菜を1日350g以上摂取することを目標にする。
・塩分(ナトリウム)の制限:漬物、汁物、加工品(ハム、練り物)の摂取を減らす。麺類の汁は残す。塩分摂取量は1日6g未満を目指す。
・良質なたんぱく質の確保:筋肉量の維持と疲労回復のために、肉、魚、卵、大豆製品を毎食バランスよく摂る。
・不足しがちな栄養素:カルシウム(乳製品、小魚、緑の葉物野菜)や食物繊維を積極的に摂る。
飲み物と間食:甘い清涼飲料水や菓子パン・スナック菓子の摂取を控え、水やお茶にする。
・食べる時間:就寝前の2時間以内の食事を避ける。夜遅い夕食は内臓脂肪を増やす原因になります。
・アルコールの節制:飲酒量が増えやすい年代ですが、適量を心がける。特にγ-GTPの値が高い場合は注意が必要です。

3. 運動と生活習慣の見直し

運動不足はメタボリックシンドロームの最大の原因です。また、過度なストレスは自律神経やホルモンバランスを乱します。